それはもう何年前だか思い出せないくらい前のJNMAで買った、HOの東武8000系ジャンクキット。
「所謂、自己責任系キットです」
Nゲージの組み立てしかしたことが無く、「へぇ!大きい東武8000系の4連組めちゃうじゃん」と無邪気に無知全開で手にしてウキウキ帰宅。
返ってきて開けて見りゃパン無し中間車体がサハだったりと色々「掴まされた」と分かってガッカリ。そのまま10年以上文字通りのお蔵入りしていたのでした・・・
いつしか忘れては、数年おきに思い出しては心の古傷が疼く金色の塊と化していたこのキットでしたが、何となくやってみようかと思い立ったのが2019年末、それから部品のリストを作り、それらを買い揃え、いよいよ初めてのHOバラキット組立に乗り出したのでした。
「部品の山」
だいぶ長い前置きになりましたが、まず難儀したのは部品リスト作りでした。
とにかくどんなパーツがあり何を買えばよいか、どこで発売しており今売っているのかどこで買えるのか。Nゲージなら何てこと無い台車ですら選択肢にどこ製のFS396があり、今売っているのか、PV軸受けとPL軸受けってどう使い分けるのよ???等々
知らないことを調べるのは大変でしたがようやく必要な部品はすべて揃えられる算段が付いたところで、清水の舞台から飛び降りて一気に資金投入!ここまで部品を揃えました。
部品があればあとは組み立てるだけ、ガンガンいきましょーってことでまずは台車を組んでみました。
「床下機器取付板」
Nゲージでは一度も使ったことの無い「床下機器取付板」という部品。16番真鍮キットなら当たり前の作法のようですね、危うく知らずに床板へ穴を開けまくって床下機器を直付けするところでした。
台車もMPギアもこんな構造でこんな取り付け方なのねーなんていちいち「へー、へー」いいながら組立。ところがよくよく検討すると先頭のモハ850-1にモータを付ける必要があり、そうすると床板にモータ逃げ穴を開けなくてはいけないことが判明しました。
「わざわざ糸鋸買ったよ」
まさか糸鋸を買って真鍮板に穴あけする事になろうとは・・・こんな苦労は安いジャンクキットに手を出した代償ってとこですね。
「モーターってこういう取り付け方なんですね」
せっかく買ったユニバーサルジョイントはモーターの軸径が1.5だったので写っているものは使えず買いなおししました。
そしてここからは床下機器取付板へ床下機器パーツを取り付けます。
「高級!」
16番で東武と言えばモデルワム!素材系パーツも充実しており今回の制作ではお世話になりっぱなしです。ホントは850の床下機器があるとベストだったのですが、在庫で残っていたのがこの800のものしかなく、これを組み替えて並べることにしました。
「M車用床下機器取付板」
800系の床下機器配置図は同封されていますが、850系とは少し異なるのでネットやらワムの8000系本やら丸目本やらを駆使しまくって850型の床下機器配置を再現しました。
「かっこよすぎるC2000」
お値段は高級な床下機器セットですが、中身は納得のクオリティ。特にこのC2000はカッチョ良すぎですねぇ〜酒の肴にもってこいです(笑)
「スカート周り」
ちらりと見えるATS車上子がイケてますな(自己満足)
試行錯誤を繰り返しながらも1か月でここまで進めることが出来ました。初めてのHO真鍮バラキットにしては上々かなと。
車端部の空気配管など手を加えたい場所はまだ残っていますが、ひとまずこの次は上回りの組み立てに進みます。