2021年04月16日

とまれみよ販売所 タキ38000 ガソリン専用車タンク車組立キット

販売サイトはこちらから。

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タキ38000は、タキ40000をベースとしタンク体を縮小し荷重を36t積に減らして軸重制限を受けないようにした新標準タンク車として開発されました。

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しかし荷重43t積のタキ43000の保安対策車が量産される結果となり、タキ9900やタキ35000を駆逐するまでには至らず生産両数は140両で終了し、石油輸送の専用貨物列車として、タキ9900や35000、43000などと混結され運用されていました。

実車の詳しい説明や写真はこちらに纏めておきました。

<ご注意>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この製品は水洗い光造形レジン成形品(2次硬化済み)です。 
壊れやすいため、取扱いに注意し、直射日光は避けて保管してください。
洗浄は通常不要ですが、洗浄は流水で行い1日以上日陰干しをしてください。
塗装前にプライマーなどで下地処理を行い、接着はゴム系接着材などをご利用ください。

(個人の趣味で作成しているもので、商品説明文中にある企業様とは何の関係もありません)
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製品への問い合わせはこちらのアドレスへメールでお願いします。

info.tomaremiyo.net@tomaremiyo.sakura.ne.jp

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「パッケージです」

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「上左:1,2両セット用6両分の車番が入っています」

上右は米タンセット用車番、下は震災緊急輸送セット用車番でそれぞれ実際に充当された番号を選んでいます。


<組み立て方>
下の写真は表面処理を特に行わず缶スプレーの黒で塗装し、付属の車番デカールと社紋はインレタ(パンダ工業製)を貼り付けた状態です。社紋と社名板はこちらを参考にするなどして各自で準備してください。

(パンダ工業さんより、GWごろにJOTインレタや車番のインレタがリリースされるかも!?乞うご期待!!)

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「パーツ構成」

パーツはタンク体、タンク体底、デッキ2種、台車2種、梯子で出来ています。


それでは早速組み立てていきましょう。まずは底をはめます。

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「タンク底パーツには向きがあります」
片側に切欠きがあり、ここにタンク体側のでっぱりがはまります。

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「配管を押して折らないように気を付けて」
タンク底がはまりました。ここは接着しなくても結構キツめにはまります。


続いてデッキを取り付けます。

デッキも向きがありますが、丸ボッチの数で差し込む側が分かるようになっています。

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「左:丸ボッチ2個、右:1個」

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「デッキの補強はニッパーで除去してください」


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「デッキを取り付けました」
緩い場合はゴム系接着剤で固定してください。

台車は応加重弁の有無で2種類あります。
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「左:応加重弁なし、右:あり」

応加重弁付きを手ブレーキ付きデッキ側に取り付けてください。

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「カプラー取付」
カプラーポケットは2か所あり、先端側はKATOナックルとGMのナックルカプラーを、奥側にはカトーカプラーを差し込めるけど連結間隔は広がらないようにしました。お好みでご利用ください。(個人的にはいい思い付きだと満足してます(笑))

車輪はKATO製11−611 スナップ式台車用車輪がはまります。それ以外のものは車軸の長さから利用できませんのでご注意ください。
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「カプラーポケット」
カプラーポケットの切欠き上部を若干膨らませることで、カプラーが外れにくくなっています。

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「台車取付」
ボルスタへ押し込むと台車がはまるようになっています。ボルスタ側の爪が欠けてしまった場合や取付に不安がある場合は、KATO製Z01-0048 中心ビス2x7Bでねじ留めをしてください。

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「手ブレーキがある側に応加重付き台車を取り付けます」

最後に梯子の取り付けです。

タキ11500では接着が必要だった梯子ですが、今回はスナップ取り付けが出来るようになっています。
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「このランボード下の丸棒に押し込みます」

ピンセットなどで上に乗せたら、架線注意の板がつく部分を押し込んで取り付けます。

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「梯子したは台枠へひっかけます」

少しぐらぐらするので、必要に応じてゴム系接着剤で固定してください。


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完成!

あとはタキ35000やタキ9900、タキ43000と混結させるのもアリ、タキ38000だけの18両編成で日本海縦貫線を走った震災緊急輸送を再現するもヨシです。もちろん短く6両で東武貨物最終編成も再現できます!

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posted by つかさ at 12:14 | Comment(0) | とまれみよ販売所

2021年04月12日

タキ38000のいろいろ

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「タキ38002(根岸)」

<タキ38000概略>
タキ38000は、タキ40000をベースとしタンク体を縮小し荷重を36t積に減らして軸重制限を受けないようにした新標準タンク車として開発されました。

しかし荷重43t積のタキ43000の保安対策車が量産される結果となり、タキ9900やタキ35000を駆逐するまでには至らず生産両数は140両で終了し、石油輸送の専用貨物列車として、タキ9900や35000、43000などと混結され運用されていました。


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「99年ごろ、宇都宮線の石油貨物(ヒガハス)」

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「前方を拡大」
EF65の赤プレにけん引され、1両目がタキ40000、続いてタキ35000、3,4両目がタキ38000と続きます。そのあとの5両目には黒いOTのタキ35000、また帯入りの青いタキ1000が懐かしいですね。

こんな感じで編成例は意外と何とでも連結していた感じです。

<東武貨物>
東武の北館林行き石油貨物は軸重が重い43000は入れず、99年ころはもっぱら9900、35000と共に38000が運用されていました。

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「ED5060重連に続き、タキ38111、タキ38094、タキ38063と続く」

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「上の写真の振り向き」

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「北舘林〜渡瀬」

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「渡瀬駅停車中」
機関車次位にはタキ9900が、続いてタキ35000が4両、タキ38000が3両と続きます。

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「久喜駅」

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「最終北館林行き」
最後の北館林行きは機関車さよならイベントで使われた6両のタキ38000となりました。
使われたのは38091,100,118,127,135とあと1両不明です(ご存じの方、教えてください→追記:コメント欄で判明しました!ありがとうございます!) 

<米タン>
それまでタキ35000で運用されていた横田基地向けのジェット燃料輸送、いわゆる米タンはタキ38000の13両編成へ置き換えられました。
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「安善駅」

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「浜川崎を発車する米タン編成」

<震災緊急石油輸送>
しかし、米タンでの活躍もあまり長くなく早々にタキ1000の12両編成へと置き換えられ、そのまま終焉かと思われた2011年、震災により仙台北港からの発送が出来なくなり、ガソリン不足となっていた東北地方へ根岸発上越線〜日本海縦貫線〜青森経由盛岡行きの緊急石油輸送にの荷重が軽いため軸重制限を受けないというマイナス面だった特徴を生かして、タキ38000が充当されることになりました。
当時、バラバラになりわずかに残った内の36両が文字通りかき集められ18両編成2本に仕立てられ、震災発生の7日後2011年3月18日から驚異的なスピードでこの前例のない難しい輸送を成し遂げました。

追ってタキ1000の入線確認も行われ第3便からはタキ1000も充当され、その後はタキ38000とタキ1000の混成編成でのピストン輸送が行われたのでした。

<タキ38000いろいろ>
ということで、地味で両数も少ないガソリン専用車のタキ38000の撮り貯めた写真です。
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「タキ38007 米タン(安善)」

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「タキ38019(郡山)」
常備駅にうっすらと名の字が見えるので、その前は名古屋南港あたりかな?

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「タキ38034(郡山)」
タキ43000OT車と連結してました
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「同 ハッチ回り」

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「タキ38041(久喜)」

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「タキ38051 米タン(安善)」

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「タキ38060 米タン(安善)」

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「タキ38067(根岸)2006年」

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「同 米タン(安善)2010年」

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「同 鏡板」

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「タキ38111 米タン」
東武貨物でも撮っていた番号ですね

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「タキ38134 東武貨物(渡瀬)」

最後にタキ38000のベースとなったタキ40000です
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外見で目立つタキ38000との違いは、社名板の位置が低く、タンク上部あゆみ板の補強が長いく、タンク上部手すり下の立っている板の形もだいぶ違います。

こうやって見ると結構外見差があるものですが、タンク体の大きさは写真でパッと見ただけではあまりわかりませんね。

posted by つかさ at 23:43 | Comment(2) | 実車