2021年05月30日

セメントタキ車をウェザリング

先日作ったタキ1900東横瀬タイプをウェザリングしました。

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「ウェザリング前 新車のような車体」

車体の黒はラッカー塗料で塗っているため、やり直し修正がやり易いようにウェザリングはタミヤのエナメル塗料で行います。

実車は日照りなどで色あせて白っぽくなり、セメントタキ車はさらにセメント汚れで輪をかけて白っぽくなります。

そこでシャバシャバに薄めたつや消し白を車体全体へ吹き付けます。


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「まずは薄い白(左:ウエザリング前、右:ウエザリング後)」


吹き付けも、薄い色を何度も繰り返してだんだん白っぽくなるように。やりすぎないように慎重に。

 ・色褪せ → 全体が均一に白っぽく
 ・セメント汚れ → 上から降り積もるように真上から

こんな要領です。

特に三菱のタキ1900は中央のハッチを積み込みに使うため、左右のハッチ周囲よりも中央のハッチ周囲が特にセメント汚れが強く付きます。そんなことも考えながら中央ハッチを重点的に汚します。

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「左から強、中、弱」

ウエザリングはやりすぎると後戻りが難しくなります。
また、夢中になると楽しくて汚しすぎてしまうことも良くあります。

自分の経験では実車その通りにすると模型的目線では汚くなりすぎるきらいがあるため、常にウエザリングをやりすぎないように心がけました。

そこで今回良かったのは、強中弱の3パターンを作ってみること。
こうすると、やりすぎずに止めるポイントが見えやすくなります。


もう一つ、写真映えするウエザリングは実物を目で見るとウエザリングが強く感じます。
逆に言うと、いい感じに出来たウエザリングも写真に撮ってSNSにアップすると物足りなく感じることがあります。

この辺りはまだまだ見極めが足りず修行が必要です。


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「雨だれを落とす」

エアブラシで薄い白を吹いたあとは、その塗料を筆に付けてセメントの雨だれ汚れを作りました。

ご覧の通りやりすぎて汚くなってます(泣

ツイッターでメラミンスポンジで擦ってぼやかすと良いと教えてもらい、この後事なきを得ましたがウエザリングの「中」と「弱」は雨だれ汚れはハッチ周囲だけにしておきました。


そこまで汚さずに止める判断。


これが難しいのですが、強中弱で作っていたので強で汚しすぎても他ではやりすぎずに済みました。


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「土ぼこり」

セメント汚れを吹き終わったら、足回りに土ぼこりとブレーキダストを再現するレッドブラウンを吹き付けます
 
これも強で強めに汚してから、中→弱と引き算の汚しをしています。

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「ウエザリング完了」

一両だけウエザリングをすると、実車に倣ってウエザリングを行い一番左の強で仕上げてしまってやりすぎたかなぁ・・・なんて後悔しがちでしたが、今回は強弱をつけることで汚いのもちょっとキレイめなのも再現出来て満足できる出来栄えになりました。

ウエザリングは車両が生き生きとして楽しいですね(^^)
posted by つかさ at 23:01 | Comment(0) | 模型

2021年05月24日

とまれみよ販売所 HO タキ1900(東横瀬タイプ)コンバージョンキット 2両分 / TR209 2両分

販売サイトはこちらから。



<タキ1900 東横瀬タイプ>

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このキットはTOMIX製 HO-737 タキ1900形キットAを用いて三菱鉱業セメント所有タイプを作るためのパーツセットです。

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「三菱鉱業セメント(三菱マテリアル)所有」

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「三菱から転属後の日本セメント所有」

社名板の選択により上2タイプを作ることが出来ます。

セットに封入している内容は2両分で下写真の通り

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部品表東横瀬.jpg

TR209は別売りです。また、社紋社名は私は自作シールで再現しました。このあたりを参考に各自工夫でお願いします。

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<TR209>

TR209はこのタキ1900の101900番台に採用されたころ軸受け台車です。

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TOMIX製TR41の台車枠をこのパーツと差し替えるだけでTR209を再現できます。
また、応加重弁も付属します。

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「TR209のセット内容」

セット内容は台車枠2両分8個+予備、応加重弁が2両分2個+予備です。


<ご注意>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この製品は水洗い光造形レジン成形品(2次硬化済み)です。 
壊れやすいため、取扱いに注意し、直射日光は避けて保管してください。
洗浄は通常不要ですが、洗浄は流水で行い1日以上日陰干しをしてください。
接着はゴム系接着材などをご利用ください。

(個人の趣味で作成しているもので、商品説明文中にある企業様とは何の関係もありません)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

製品への問い合わせはこちらのアドレスへメールでお願いします。

info.tomaremiyo.net@tomaremiyo.sakura.ne.jp




<タキ1900 東横瀬タイプ 組立て方>
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「グレー成型パーツで組立イメージ」
分かりやすいようにグレー成型したパーツで組んでみました。黒パーツはタキ1900キットのパーツです。
最終的にこんな感じでパーツを組み合わせてタキ1900三菱タイプを作ります。

まずはタンク体上部を組立てます。

渡り板のサポート材を写真の通り切り取ってください。
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「左:除去前、右:除去後」

渡り板の足に対してサポートが斜めに伸びているので、上の写真右のように斜めの部分をニッパーで切り離してください。

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「渡り板取付」

タンク体上部に渡り板取付穴があるので、ここに渡り板の足を差し込みます。
渡り板の足は先端が丸棒で途中から角になっているので、角部分手前まで押し込み少し浮くように取り付けます。

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「中央ハッチ取付」

中央ハッチは取付足の形で向きが決まるようになっています。

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「左右ハッチとハッチ受け板取付」
左右ハッチと受け板はキット付属のハッチをそのまま利用します。受け板はB-2を利用します。

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「タンク体上部組立完了」

取付穴がそれぞれキツめなので、ここまでは塗装前に組み付けてしまってから塗装を行った方が良いです。

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「タンク体下部、吐出口組立」
ここはすべてキット付属のパーツを用います。

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「タンク体組付け」
タンク体の上部と下部は中央の爪の間隔ではめ込む向きが決まります。

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「タンク体組付け2」

片側サイドがはまったら、タンク体上部を軽く押してすぼめるようにしてやるとハメやすいです。
ただ、ウエイトを付けると結構な重さになるため、私は塗装後に上下をゴム系接着剤で接着しました。

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「台枠の加工」
台枠上部に四角い板がありますが、不要なのでニッパーなどで除去します。また台枠下部中央付近にあるハンドル取付穴も除去します。

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「空気管の組立」
空気管は写真中央のものが取付向きになります。
台枠へは上に飛び出る部分が中央に来るように位置を決めて、ゴム系接着剤などで台枠側面へ接着してください。

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「台枠完成」
手すりや床下機器などのパーツを取り付けたら台枠が完成です。

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「塗装前」

ここまで塗装に入ります。塗装はMrカラーのセミグロスブラックで塗装しました。

タンク体上部と下部でつやが異なると目立つため、つやが揃うようにしっかりと厚塗りするくらいがちょうどいいかもしれません。


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「塗装後組立」
塗装が終わり、タンク体上部、下部、台枠、台車、カプラーを合体させました。

ここからは車体へレタリングを行います。
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「インレタ貼り付け」

この101900番台は台車の種類で車番が決まり、板ばね(TR209B,C)はタキ101911〜39まで。タキ101941〜51までは軸ばねがコイルバネのTR209Dになります。

キットのインレタに常備駅は東横瀬が無いため、遠目で一番それっぽい陸奥湊にしました(笑)

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「社紋社名」
社紋と社名は付属しませんので、各自くふうしてください。今回はこちらの方法でシールを作りましたが、粘着力が弱いためゴム系接着剤で貼り付けています。

社紋板は真ん中下部のボスを向かって左の穴へ差し込み位置を決めます。

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「梯子の取り付け」

梯子はタンク体あゆみ板下部に取付ボスがあるので、ここへ押し込むようにして取り付けます。

取り付ける際は架線注意の板部分を押すと取り付けやすいです。

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「やっと完成です!」


<TR209 組立て方>

TOMIXのTR41と組み立て方は同じです。ただ強度はそこまで強くないため、ボルスタへの取り付け取り外しは十分注意してください。

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「枕ばねの取り付け」

それぞれ車番に合う枕ばねをゴム系接着剤で取り付けます。

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「ボルスタへ取付」
取り付ける際は結構固いので、必ず台枠底面の平部分だけに力が水平に掛かるように押し込んでください。
軸受や軸受梁部分を押すと折れます。

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「応加重弁取付」

TR209の応加重弁は向かって右側に付けます。ゴム系接着剤で接着してください。

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「応加重弁向き」

手ブレーキがあるデッキ側の台車、応加重弁の右側に空制機器来るように取り付けます。

ここからは組立後の注意事項です。

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「押し込みます」
転がりが悪い際には、車軸に車輪がしっかりと押し込まれているか確認し調整してください。

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「台枠取り外し方」

台枠をボルスタへはめると、手で取り外すことはほぼできません(根元が折れます)
取り外す際はピンセットなどを赤丸位置へ差し込んで、台枠のボスを押し上げるようにし、台枠に力が掛からないようにしてください。

最後にE43に引かせて返空貨物を再現してみました。特に返空はたまに輸入電機が引くこともあったようです。
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「八王子にて」


posted by つかさ at 17:47 | Comment(0) | とまれみよ販売所

2021年05月01日

とまれみよ販売所 鉄コレED級電気機関車用カプラー

販売サイトはこちらから。


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・鉄コレのED級電気機関車のダミーカプラーと交換して、カトーカプラーや車間短縮ナックルと連結出来るようにするカプラーです。

・首振りはカプラーポケット内部でのガタつきを用いて軽く首を振らせるものなので、相手車輌や相手カプラーによっては急カーブやS字カーブでは曲がれない可能性もあります。

・首振りのためのガタつきを作るため、カプラーの腕が細めになっています。このため無理な力がかかると折れやすいため、ご注意ください(折れた際の予備カプラーを封入しています)

・GMナックルとも連結可能ですが、連結がキツイためよりカーブが曲がりづらくなります。

・取付は元のダミーカプラーを外して、このカプラーに交換してください。車体側の加工は不要です。

<ご注意>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この製品は水洗い光造形レジン成形品(2次硬化済み)です。 
壊れやすいため、取扱いに注意し、直射日光は避けて保管してください。
洗浄は通常不要ですが、洗浄は流水で行い1日以上日陰干しをしてください。
塗装前にプライマーなどで下地処理を行い、接着はゴム系接着材などをご利用ください。

(個人の趣味で作成しているもので、商品説明文中にある企業様とは何の関係もありません)
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製品への問い合わせはこちらのアドレスへメールでお願いします。

info.tomaremiyo.net@tomaremiyo.sakura.ne.jp


<取付確認済み車両>

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・東武ED5010(前期・後期)
・東武ED5060、ED5080
・三岐ED459
・岳南ED402

・近江ED14、国鉄ED14は手持ちはあるものの、ダミーカプラーポケットを捨ててしまったため確認できていません(T T) が、ダミーカプラーの形は同じなので平気・・・かな?自己責任で試してみて下さい。

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「連結器高さはカトーカプラーに揃うように作っています」

<カーブへの追従性>
いずれもPECOの小型ポイント上でのカーブ追従性具合です。

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「ED5010」
相手はKATOのホキ5700+車間短縮ナックルです。


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「岳南ED402」
相手はカトーカプラーへ換装したワム80000です。ED402はカプラーポケット内側が小さいため首振りが小さいのですが、カトーカプラーの柔らかさにも救われ問題なく走れました。

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「三岐ED459」
カプラーポケットがED5060より小さいですが、カトーカプラーに換装したマイクロのホキ1000で問題なく走行できました。


これで格好悪くならずに貨車をけん引することが出来るようになり大満足です。
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posted by つかさ at 00:18 | Comment(0) | とまれみよ販売所