<タキ1900 武州原谷・三ケ尻タイプ>
このキットはTOMIX製 HO-737 タキ1900形キットAを用いてチチブセメント所有タイプ(タキ112628〜112667)を作るためのパーツセットです。
セットに封入している内容は1両分で下写真の通り
TR225は付属しています。また、社紋社名は私は自作シールで再現しました。このあたりを参考に各自工夫でお願いします。
<TR225 別売り2両分>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
TR225は様々な貨車に使用されているため、単品2両分での販売も行います。
TOMIX製TR41の台車枠をこのパーツと差し替えるだけでTR225を再現できます。
また、応加重弁も付属します。
「TR225のセット内容」
セット内容は台車枠2両分8個+予備、応加重弁が2両分2個+予備です。
<ご注意>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この製品は水洗い光造形レジン成形品(2次硬化済み)です。
壊れやすいため、取扱いに注意し、直射日光は避けて保管してください。洗浄は通常不要ですが、洗浄は流水で行い1日以上日陰干しをしてください。
接着はゴム系接着材などをご利用ください。(個人の趣味で作成しているもので、商品説明文中にある企業様とは何の関係もありません)
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製品への問い合わせはこちらのアドレスへメールでお願いします。
info.tomaremiyo.net@tomaremiyo.sakura.ne.jp
<タキ1900 武州原谷・三ケ尻 組立て方>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〇タンク体組立
「タンク下部補強リブ除去」
上が製品のまま、下が補強リブ除去後です。
ここは側面タンク座に掛かるため、外側リブの上に出てくる部分(大体上半分)を除去します。
除去後は除去部分にやすり痕があります。
全部除去しないのは組み付けてしまえば見えないからという単なる手抜きです(笑)
「タンク下部組立」
組立はゴム系接着剤で行いウエイトもこのタイミングで取り付けます。
「タンク上部組付け」
タンク下部の爪は左右で間隔が異なり、これによりタンク上部の前後向きが決まります。
タンク上部の片側を下部に掛けたら、タンク上部を押して狭めてやりながら下部にはめてください。
「上下取り付け後」
上下の接合もゴム系接着剤で行っています。多少力が掛かるためしっかり接着するようにしてください。
この後鏡板を接着します。
穴は1mmで開けるとキツくはまるくらいになります。具合を見て調整してください。
「上回り組付け後」
鏡板はタンク体上端に揃うように接着して取り付けてください。
いったん接着剤が乾くのを待つため、ここで下回りの組付けに進みます。
〇台枠組立
「不要部分カット」
「パーツ構成」
コンバージョンパーツは写真のものを取り付けます。
「側面タンク座」
側面タンク座は元のタンク座に接着します。
元のタンク座のリブにパーツのスリット部が当たり位置決めが出来ます。(赤丸部分)
「手すり取付」
デッキ目隠し板は手すりパーツの赤丸部分が干渉するので、手すりの赤丸部分を少し短めに切り出してください。
「タンク座と手すり取付」
ブレーキハンドルの反対端面には門型手すりパーツを接着します。デッキ目隠しパーツはデッキとツライチになるようにはめてください。
「吐出口組立」
ウサギの顔みたいな形をしたパーツが吐出口ふたです。
「組立後」
これもゴム系接着剤で組付けます。ウサギの耳部分が台枠下部のハンドル取付ボスと干渉しないように、前述の通り台枠下部の干渉部分を除去してください。
「台枠組立完了」
これで台枠が組立て終わりました。
〇上回り組立
「組立てたタンク体にこれらパーツを組付けます」
「社紋、社名板」
社紋板は外側の穴を埋め、内側の穴に社紋板のボスが入るように取り付けます。
「ハッチ取付」
ハッチはボスと穴の形で向きが決まるようになっています。
「空気管取付」
空気管下端がテーパーになっており、差し込んでからキュっとはまる位置まで差し込んでください。
「空気管の向きに注目」
空気管の短い方は長いランボード側へ向くのが大半のようです。
これらパーツはそれぞれゴム系接着剤で取付けてください。
「渡り板取付」
渡り板は左右で形が異なりますが、双方長いランボードへつながる向きで取り付けます。
「梯子なし側」
手すりがぐらつかない様に、手すり端面にも接着剤を付けると良いです。
「梯子あり側」
「梯子取付」
梯子は渡り板裏側のボスにスライドして差し込むように取り付けます。
「梯子てすり」
梯子手すりはランボード手すりに引っ掛けるように接着します。
最後にこのタキ1900最大の見せ場、手すりの取り付けです。
「手すり切り出し」
手すりは保護枠にくっついていますので、ニッパーで上の写真のように切り出してください。
特に保護枠の足(太い部分)と手すりの足(テーパ部分)とを間違えないよう気を付けてください。
「手すりをはめる」
手すりには右用、左用があり、このように差し込んで取り付けます。
固定はゴム系接着剤で接着してください。
「差し込む際は」
テーパ部分の出っ張っている部分の上をピンセットでつまんで押し込むと安全に差し込めます。それでも折れやすいのには変わりないので十分注意して作業してください。
「手すり取付完了」
これで塗装前組立は完了です。セミグロスブラックなどで塗装をしてインレタを貼り、組付けたら完成です。
なお、社名社紋は他製品と同様に付属しませんので、各自工夫してください。
今回もこちらの方法でシールを作りましたが、粘着力が弱いためゴム系接着剤で貼り付けています。
<追記>
「この部分不要です」
あとから気づいたのですが、手ブレーキが無い側のデッキは山型手すりと梯子は実車についておらず不要でした。
<実車例>
このタキ1900チチブセメント所有車はタキ1900の中でも比較的再末期のロットに属し、昭和53年製造のタキ112628からタキ112667までの40両が該当します。
「友部」
片側サイドはこのようにタンク全長にわたってランボードが備わりますが
「武州原谷」
反対サイドはハッチがある部分のみにランボードが備わります。このような左右での表情の違いがこのチチブセメント所有タキ1900の魅力ですね。
なお、武州原谷でこの向きが見れるのは極僅かで、ほとんどの車両が武州原谷からは長いランボードが見える向きでした。
「和銅黒谷」
「編成例」
前からタキ1900*3、ホキ5700、タキ12200、タキ1900、ホキ5700*3、タキ1900*2(ここまでチチブ所有)、タキ1900*4(明星セメント)
参考文献 RailMagazine339 2011年12月 プロフェッサー吉岡の貨車研究室 第52回 吉岡心平 著