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「左:タイプC、右:タイプD」
このキットはTOMIX製 HO-737 タキ1900形キットAを用いて、三岐鉄道東藤原を拠点とした小野田セメント、太平洋セメント所有タイプを作るためのパーツセットです。
<ご注意>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この製品は水洗い光造形レジン成形品(2次硬化済み)です。
壊れやすいため、取扱いに注意し、直射日光は避けて保管してください。洗浄は通常不要ですが、洗浄は流水で行い1日以上日陰干しをしてください。
接着はゴム系接着材などをご利用ください。(個人の趣味で作成しているもので、商品説明文中にある企業様とは何の関係もありません)
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製品への問い合わせはこちらのアドレスへメールでお願いします。
info.tomaremiyo.net@tomaremiyo.sakura.ne.jp
<タキ1900 東藤原タイプ A,B と C,D の違い>
タイプAとタイプBは形態違いで、車番は
タイプA:タキ71986〜タキ71999、タキ81900〜81925 の 40両(川崎製)
タイプB:タキ112452〜タキ112474 の 23両(日車製)
が該当します。詳しくはこちら
タイプC,Dは日車製の補強環付きタイプで、タイプCは新製から東藤原常備のためランボード位置が低く、タイプDは厚木や川島、津久見常備のものでランボード位置が高いグループが東藤原に転属しデカハッチに改造されたタイプです。
(金田常備でわたり板が付いたものは、タイプKとして予定しています)
対象となる車番は下図を参考にしてください。
<組み立て方>
「画像をクリックすると拡大します」
<組み立て方 上回り>
部品の組付けは上図の通りに行います。まずはタンク下部パーツのリブ除去から
「左:リブ除去後、右:リブ除去前」
リブはすべて除去します。中央のでっぱりは四角い部分を残して除去してください。
「タンク上部を接着」
タンク下部の突起をタンク上部の凹みに合わせ、ゴム系接着剤でタンク上部と下部を接着固定します。
「タンク鏡板接着、パテ埋め完了」
タンク鏡板を接着し、パテで隙間埋めを行いました。
この際、タンク下部の社名板取付穴を一緒に埋めます。太平洋セメントにする際は社紋板取付穴も埋めてください。
「補強環取付」
補強環は上部の補強環に合わせてゴム系で貼り付けます。
「小野田セメント社名板切取り(上)」
小野田セメントにする際は社名板の長さを左右1mmほど切取って、梯子に干渉しないように短縮します。
「太平洋セメント社名版 取付ボス切取り」
太平洋セメントの社名板は、タンク体の右と左で線対称の取付位置となるため、取付ボスも取付位置に合わせて切取ります。
「左:タイプC用梯子、右:タイプD用梯子」
梯子は中折れしているか、真っすぐかで見分けます。
大小ハッチをそれぞれ接着してから下記の通り排気管をそれぞれ取り付けます。
「タイプC排気管取付」
タイプCはハッチから降りる排気管にそろえて接着します。この際排気管が少し長いので上端を1mmくらい切り取ってからゴム系で接着してください
「タイプD排気管取付」
タイプDは排気管は側面向かって右側のハッチに付きます。
車番によって公式側、非公式側のどちらかに付きます。実車を見てどちら側に付けるか研究してみてください。(ページ最後に実車例を載せます)
<組み立て方 下回り>
これでタンク体の組立は完成。引き続き台枠の組立です。
まず台枠に乗っている、票差しと運用表示板を切り取ってください。
「これらパーツが台枠に追加されます」
台枠塞ぎ板はデッキ上端にそろえて台枠側に接着します。
「塞ぎ板取付後」
タンク体を載せると補強環とボルスタの間に台枠塞ぎ板がはまります。
「ピッタリなので嵌めづらいですが、ちゃんとはまります。落ち着いて作業してください」
<組み立て方 塗装仕上げ>
タンク体、台枠の組立が終わったら塗装を行います。
「黒塗装後、インレタ貼り付け」
太平洋の社名板はコンビニプリントで作成しました。詳しくはこちら
「全部塗り終わりました」
ここまでくればあとは楽しい組立です。ここまで大変だったー!
「エアスライド配管取付」
このタイプの目玉、エアスライド配管はエアタンクとブレーキシリンダを避ける向きで取り付けます。
取付けは吐出口を取りつける前に上の写真のようにタンク体へ貼り付けてください。
「吐出口取付」
<完成!>
「完成!!」
「左:タイプD、右:タイプC」
ランボードの高さの違いに注目してください。
「タイプC」
タイプDと比べてランボードの位置が低いです。
「タイプD」
タイプDは小ハッチにつながる排気管の位置が車番によってまちまちです。
「前から 左:タイプC、右:タイプD」
CとDで社名板の位置は同じため、ランボードの高さの違いが際立ちます。
「上から 左:タイプC、右:タイプD」
デカハッチ周りのステップ形状もCとDで異なります。
「左から、タイプA、B、C、D」
タイプA,Bは補強環なし、タイプC,Dは補強環ありですが、梯子の位置もタンク上から見てABは点対称、CDは線対称です。
「上左:タイプA、上右:タイプC
下左:タイプB、下右:タイプD」
いろんな種類のタキ1900を並べると三岐貨物編成のガチャガチャ感が出てきました。あとは金田の渡り板付きだけですね。
<実車例>
2007年坂祝での東藤原発送のタキ1900。この頃は小野田セメント表記です。
「坂祝へはCT車も一緒に運用されていました 坂祝 2007/2」
「タイプC タキ112169 富田 2019/6」
「タキ112169 上の写真の反対側 富田 2019/7」
こちら側には排気管がハッチから降りていないのが分かります。
「タイプC タキ112171 富田 2018/10」
「タイプC タキ112174 坂祝 2007/2」
「タイプD タキ111948 2005/10 東藤原」
「タイプD タキ112159 2019/1 富田(排気管梯子側)」
このタキ112159と下のタキ112164、同じ富田から同じ排気管があるサイドを撮影しています。
この際に手ブレーキ側デッキが上の112159は右に、下の112164は左に来ており、車体の向きが逆になっているのが分かります。
「タイプD タキ112164 2019/6 富田(排気管梯子と反対側)」
そして、デカハッチの開く向きが手前側か奥側かの違いもあり、デカハッチの開く向きは車体向きにそろっていることが分かり、排気管は必ずJR富田側から見えるサイドに向かって右側に降りてくるのが分かります。
この違いに対応するためタイプDでは排気管上部も別パーツ化して、再現できるようにしました。
しかーし!
「タイプD タキ112160 2019/1 富田」
このタキ112160は排気管側から見てブレーキ側デッキが左に来るのですが、上のタキ112164とは異なりデカハッチが手前から開きます。
ということで再掲になりますが、タイプDの手ブレーキデッキが右に来るもの、左に来るもの(正向きと記載しています)を下記表から参考にしてください。
ですが・・・
この番号通りに作っても気づく人はごく僅かでしょうし、
逆に言えば間違えていてもわかる人なんていないので、
気にせず好きなように作ればよいと思います(笑)