先日作ったタキ1900東横瀬タイプをウェザリングしました。
「ウェザリング前 新車のような車体」
車体の黒はラッカー塗料で塗っているため、やり直し修正がやり易いようにウェザリングはタミヤのエナメル塗料で行います。
実車は日照りなどで色あせて白っぽくなり、セメントタキ車はさらにセメント汚れで輪をかけて白っぽくなります。
そこでシャバシャバに薄めたつや消し白を車体全体へ吹き付けます。
「まずは薄い白(左:ウエザリング前、右:ウエザリング後)」
吹き付けも、薄い色を何度も繰り返してだんだん白っぽくなるように。やりすぎないように慎重に。
・色褪せ → 全体が均一に白っぽく
・セメント汚れ → 上から降り積もるように真上から
こんな要領です。
特に三菱のタキ1900は中央のハッチを積み込みに使うため、左右のハッチ周囲よりも中央のハッチ周囲が特にセメント汚れが強く付きます。そんなことも考えながら中央ハッチを重点的に汚します。
「左から強、中、弱」
ウエザリングはやりすぎると後戻りが難しくなります。
また、夢中になると楽しくて汚しすぎてしまうことも良くあります。
自分の経験では実車その通りにすると模型的目線では汚くなりすぎるきらいがあるため、常にウエザリングをやりすぎないように心がけました。
そこで今回良かったのは、強中弱の3パターンを作ってみること。
こうすると、やりすぎずに止めるポイントが見えやすくなります。
もう一つ、写真映えするウエザリングは実物を目で見るとウエザリングが強く感じます。
逆に言うと、いい感じに出来たウエザリングも写真に撮ってSNSにアップすると物足りなく感じることがあります。
この辺りはまだまだ見極めが足りず修行が必要です。
「雨だれを落とす」
エアブラシで薄い白を吹いたあとは、その塗料を筆に付けてセメントの雨だれ汚れを作りました。
ご覧の通りやりすぎて汚くなってます(泣
ツイッターでメラミンスポンジで擦ってぼやかすと良いと教えてもらい、この後事なきを得ましたがウエザリングの「中」と「弱」は雨だれ汚れはハッチ周囲だけにしておきました。
そこまで汚さずに止める判断。
これが難しいのですが、強中弱で作っていたので強で汚しすぎても他ではやりすぎずに済みました。
「土ぼこり」
セメント汚れを吹き終わったら、足回りに土ぼこりとブレーキダストを再現するレッドブラウンを吹き付けます
これも強で強めに汚してから、中→弱と引き算の汚しをしています。
「ウエザリング完了」
一両だけウエザリングをすると、実車に倣ってウエザリングを行い一番左の強で仕上げてしまってやりすぎたかなぁ・・・なんて後悔しがちでしたが、今回は強弱をつけることで汚いのもちょっとキレイめなのも再現出来て満足できる出来栄えになりました。
ウエザリングは車両が生き生きとして楽しいですね(^^)