喜多車輌製作所

「東武日光軌道200形」

東武日光軌道200形が完成しました。

「サイドビュー」

連接車体の動力も鉄コレ路面電車用を結合して利用することで違和感無く仕上がっています。

「屋上のディティール」

簡単に配管とパンタ台を作ってあります。またベンチレーターはモールドを削り落として小さく作り直し。上から見る機会が多い鉄道模型では、屋上のディティールアップが効果的ですね。

「正面から」

排障器は真鍮線による自作です。ライトは光ファイバを炙ってレンズに、行き先幕は鉄コレのものを利用しました。

走りは安心の鉄コレ動力でC103のスーパーミニカーブでも抜群の安定感です。

シルエットカメオについてはこちらをご覧ください。

「作図しました」
付属の作図ソフトをゴリゴリと使って窓セルの形を描きます。

「切り抜き後」
0.2mm透明プラ板を切り抜きました。刃を多めに出して”ダブルカット”で２回なぞってみましたが切り抜くまでには至りませんでした。

ただ、ここまで切れていれば手で切り放して切断面をヤスリで綺麗にすれば使えますね。

「窓枠に貼り付ける」
窓枠パーツがエッチング抜きの単体パーツですが、枠が細いため大き過ぎず小さ過ぎずで窓セルを切り抜くのが非常に大変です。こんなときに機械でキッチリ切り出してくれるシルエットカメオはとても有効ですね。

「車体に取り付ける」
このパーツを１つずつ取り付けます。切り出しは機械ですが、やっぱり最後は地道な作業でこれはこれで大変です・・・さぁ年内に完成できるでしょうか

「塗装完了」

屋根のグレー、オレンジ、黄緑の順に塗った車体が出来上がりました。シルエットカメオで切り出した前面部分もなかなかの仕上がりです。

「前面もこんな具合」

ここまで来れば年内の出場を果たせそうです。

東武日光軌道200形は非常に面倒な帯の塗り分けになっています。

「前面の塗り分けが難関」

そこで、先日導入したこの機械が登場です。

「GRAPHTEC社製　Silhouette CAMEO」
これは有名なクラフトロボの後継機と呼ばれるもので、図面を送信するとプリンタで線を描くようにカットをしてくれる優れものです。

「付属ソフトで描画」
とりあえず、付属ソフトで前面帯のカーブをソレっぽく書いてみました。

「そしてカット」
動作中は安いプリンタのように結構大きな音がしますが、カット速度はなかなか速いです。

「切れました」
Ａ４サイズのマスキングシートをそのままカットしましたが、思った以上に綺麗に切れています。サイズが小さいので切り抜いた部分が少しめくれていますが、使うのには問題ないレベル。

「こんな具合」
細帯はトレジャーの細切りテンプレートを使いましたが、前面は左右２両同じに切り抜くには、やはりこの方法だと安定して簡単にカーブが切り出せるので楽チンですね。

これで色々楽しめそうです(´∀｀）

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

進捗はゆっくりですが、塗装を開始しました。

「プライマー後ねずみ色１号」
屋根と下地をかねてグレーをぬりました。

「続いて自家調色のオレンジ」

車体色の緑とオレンジはどちらを先に塗るか、マスキングの手間を考慮してオレンジから先に塗りましたが、隠ぺい力が弱いのかどうも発色が良くありません。

これはもう一度オレンジの塗り重ねをやり直しかな〜

「これを作成します」

日光軌道200形もED611も同じ形の排障器のようなので、一度に作成してしまいます。

「0.4mm洋白線を曲げます」

ベーク板の上にマスキングテープの粘着面が上になるようにを貼り付け、曲げた線材を固定しながら配置します。

「半田付け」

ちょっと半田がこんもりしすぎに・・・このあと半田吸収線で余分な半田を吸い取って取り繕いました。

「テープから取り外すとこんな感じ」

これでひとまず排障器は完成です。しかし車体への固定方法がまた悩ましいです。

動力はキットのものを使わず、鉄コレの「TM-TR01 路面電車用」を利用しました。

「組み立て状態」

「構造」
路面電車動力は片台車駆動なので、従台車側を共有することで連接動力としています。

「C103の上に載せた状態」

従台車は片方には固定されていますが、もう片方には乗っかっているだけの状態です。しかし、集電板を左右で交互に上下にしてやることで、それなりに安定しているようです。

「車体を載せてみた」
これで安定した走行を期待できそうです。

「実車のパンダ台」

キットそのままでビューゲルを載せると、実車にはあるパンタ台（正確にはビューゲル台？）が存在しません。パンタ台があるのを知ってしまっては引き下がれないので、プラ板で作ることにしました。

これで足付きのパンタ台が出来ました。どう作るか悩ましかったパンタ台ですが、作ってみれば簡単に出来るものです。

無いよりかはだいぶヨイ感じです。

冒頭の実車の写真を見るとビューゲルを折りたたんだときに受ける台もあるのですが、これは構造的に華奢なのでプラで作成するのは難しそう・・・と言うことで見なかったことに(笑)

「前回まで」

前回まではベンチレーターのモールドを削り落としプラ板で元のモールドより控えめなベンチレーターに変更しました。続いては屋上配管を行います。

「割りピンを刺します」

割りピンを刺す穴を0.4mmで開けましたが、電動リューターと言えどもホワイトメタルのへの穴開けはなかなか大変でした。

「0.3mm真鍮線でパイピング」

パイピングのついでに、妻面上にある繋ぎ箱もそれっぽく作ってみました。屋上加工の次は前面加工です。

「前面に手すりを植えます」

「ライト取り付け」

ライトを取り付けたらグッと表情豊かになりました。これで車体加工はパンタグラフ回りの作業を少し残すのみとなりました。

「屋根をつるつるに」

以前、東武博物館を訪れたときに撮影していた写真を眺めていると、製品のままのベンチレーターではどうも大きすぎるようですので、思い切ってツルツルにしてしまいました。

「窓越しの眺め」

パイピング位置を見ると、ちょっと大きすぎるのが分かります。まぁ知らなければ簡単に完成できたのに、またも完成まで後戻りです。

しかも、削ったはいいけど真横からの写真が無かったために、位置の割り出しが出来なくて、再度の取材に行くハメにもなりました(笑)

「横断幕ェ・・・」

今回の取材は前回の眺める目的ではなく、ベースの模型を改造する目的があるため、ちゃんと知る必要があるところを取材できました。

「ベンチレーター取りつけ完了」

これで一応イメージどおりになりました。ちなみに後ろにある動力は行けるか試しに買ってみたのもで、削れば収まりそうです。問題はどうやって連接車を再現するかですね。